2022年12月09日

今週の注目感染症 
2022年第48週(11月28日~12月4日)

●インフルエンザ
全県で罹患数17、定点当たり0.12の患者発生あり、県下全地区前週より増加した。
東部地区で定点当たり0.10、中部地区で定点当たり0.21、西部地区で定点当たり0.06の発生あり、特に中部地区での増加が著しい。
増加スピードの加速が認められる。
なお、全国では罹患数636、定点当たり0.13の患者発生があり、本県は平均的な発生状況である。

●RSウイルス感染症
全県で罹患数89、定点当たり1.00の患者発生あり、県全体では前週より減少したものの、東部及び中部地区の2地区ではわずかながら増加した。
東部地区で定点当たり0.19、中部地区で定点当たり1.70、西部地区で定点当たり1.23の患者発生あり。
東部地区は45週以降流行域を脱しているが、中部及び西部地区では依然流行期となっている。

●咽頭結膜熱
全県で罹患数13、定点当たり0.15の患者発生あり、西部地区以外の2地区で前週より増加した。
東部地区で定点当たり0.13、中部地区で定点当たり0.15、西部地区で定点当たり0.17の患者発生あり。
西部地区の発生動向を東部及び中部地区が追いかける形となっている。
昨年の動向から、今後も若干の増加が予想される。

●感染性胃腸炎
全県で罹患数265、定点当たり2.98の患者発生あり、県下全地区で前週より増加した。
定点当たり東部地区で1.88、中部地区で3.44、西部地区で 3.73の患者発生あり。
前年同様、今後、ウイルスによる感染性胃腸炎のさらなる増加が予想される。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎、伝染性紅斑は患者発生なし。
・前週発生がなかった流行性耳下腺炎は、東部及び西部地区で定点あたりそれぞれ0.16、0.03の発生が報告された。
・第48週で定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)感染性胃腸炎 2)RSウイルス感染症 3)突発性発疹 4)手足口病 5)A群溶血性レンサ球菌喉頭炎であった。
・感染性胃腸炎及びRSウイルス感染症が前週から引き続き流行期となっている。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年12月9日更新)